ごりのサ行は「さ、す、す、せ、そ」

  ”もつけ” と ”ちゃかす” の謎が解明されたが、ふと新たな疑問がめばえ、津軽弁のホームページで確認してみた。

「あれ?! 本当は ”ちゃか” なの?」とまるがごりにたずねると、
「そうだよ」とすました顔でごりはうなずく。
「だって、もう何年間もずっとまるのこと ”ちゃか” って言っていたのに」と言って、まるは、はっと気がついた。
「それって、もしかして ”新聞紙” と同じ?」とまるがたずねると、
「そう。津軽では、サ行は ”さ、す、す、せ、そ”。 新聞紙は ”すんぶんす”。 ”し” と ”す” の区別はないの」とごりは言う。

しかも、より正確に言えば、発音は限りなく ”し” と ”す” の中間らしい。それは、今のまるの気持ちと同じくらいに複雑なのだ。発音を容易に文字にすることができない津軽弁の難解さに悩みは深まるばかり。

でも、そう言えば、英語でも「ア」と開いた口で、「エ」と発音するのがあったような。しかし、津軽の人が言うには、津軽弁はフランス語と似ているのだとか。関西弁を常用するまるにとっては、「ほんまかいな?」って感じ。シャンゼリゼで、津軽弁をしゃべるパリジェンヌに出会ったら、ナポレオンも腰を抜かすことだろう。

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